2025/07/08 00:35

仕様書

携帯型冷風扇(仮称:SHARPクールブリーズファン)仕様書

目的

TOSHIBAの家電部門強化を目的に、シャープの適温蓄冷材技術を活用した携帯型冷風扇を開発。

従来の扇風機を超える冷風機能を提供し、競合他社のフィルターレス空調や高機能扇風機に対抗する「一芸家電」を市場投入。

 

 

技術概要

  • 核心技術: シャープ独自の適温蓄冷材(PCM: 相変化材料)を冷却コアに採用。
    • PCMは15-20°Cの温度帯で安定した冷却効果を提供(物流用途での実績を応用)。
    • 冷却持続時間:約4-6時間(交換可能な蓄冷カートリッジ式)。
  • 冷風生成機構: PCM冷却コアと高効率ブラシレスDCファン(シャープ既存技術)を組み合わせ。
    • 気流をPCMコア通過時に冷却し、冷風(室内温度比-5~8°C)を送風。
    • 送風範囲:最大3m、風量3段階調整(低/中/高)。
  • 設計仕様:
    • 重量:約2.5-3kg(携帯性重視)。
    • サイズ:H40cm×W20cm×D15cm(卓上/持ち運び両対応)。
    • 電源:リチウムイオン電池(15,000mAh、USB-C充電対応)またはACアダプター。
  • 制御システム: シャープ製センサー技術(例: 環境温度センサー)を活用し、自動風量・冷却最適化。
    • 専用アプリ連携(シャープIoTモジュール流用)で遠隔操作可能。
  • メンテナンス: PCMカートリッジ交換式でメンテナンスフリー。フィルター不要設計。

 

開発上の課題

  • 技術的ハードル: PCMコアの小型化と冷却効率の最適化。現行物流向け蓄冷材のスケールダウン時、熱交換効率の維持が課題。
  • 競合差別化: ダイソン等の高機能扇風機やポータブルエアコンとの差別化。冷風効果と携帯性のバランスを重視。
  • 生産シナジー: シャープの既存生産ライン(例: 堺工場)を活用し、TOSHIBAブランドでの量産コストを抑制。

次のステップ

  • シャープ技術チームとTOSHIBA R&DによるPoCを2ヶ月以内に実施(試作機での冷風性能検証)。
  • 冷却性能目標:30°C環境で送風温度22-25°Cを4時間維持。
  • 市場調査:ターゲット価格(2-3万円)の受容性確認。

備考

本仕様はシャープの適温蓄冷材および関連技術を前提とした内部向け資料であり、外部公開不可。TOSHIBAとの連携で技術シナジーを最大化し、市場投入の迅速化を図る。

 

#TOSHIBA #シャープ #冷風扇 #イノベーション